百十四銀事件で元組員
百十四銀行九条支店(大阪市西区)の不正融資事件で、大阪府警に特別背任容疑で逮捕された指定暴力団山口組系元組員小川哲生容疑者(40)の企業グループが、融資の一部を元支店長木谷康敏容疑者(55)=同容疑で逮捕=らへの接待に使った可能性のあることが17日、捜査関係者への取材で分かった。
府警捜査4課は、木谷容疑者の決裁で融資を受けた小川容疑者側が、その資金を接待のかたちで還流し、木谷容疑者からさらに融資を引き出していたとみて調べている。
捜査関係者によると、2人が初めて接触したのは2007年4月ごろで、わずか2カ月後には融資が始まった。同じころから小川容疑者の木谷容疑者らへの飲食などの接待が頻繁になっていた。
小川容疑者の知人によると、飲食だけでなくゴルフでもたびたび接待し、オーダーメードのスーツを贈ったこともあった。
捜査4課によると、九条支店は07年6月~08年1月のわずか8カ月間に、約10億5千万円を小川容疑者の企業グループに融資したとされる。
百十四銀行は木谷容疑者らが受けていた接待について「短期間で過剰だった」と説明。現金の授受については「分からない」としている。
共同通信
昔は銀行に番号を振っていたんだね。
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